平成23年５月16日
愛知県立芸術大学施設整備委員長
長谷 髙史 様
愛知県立芸術大学学生有志
代表 愛知県芸術大学大学院美術研究科油画・版画専２年 佐野 聡
愛知県立芸術大学施設整備計画に対する公開質問状
本学大学院美術研究科油画・版画専攻２年、佐野聡と申します。本日は、愛知県立芸術大学施設整備計画について、長谷施設整備委員長に質問したいことがございます。
このような質問にはUNIVERSAL PASSPORTを用いることもできますが、キャンパスの変化に関することですので、より多くの学生にお答えいただいた内容を伝えたいと考え、施設整備委員長である長谷髙史教授への公開質問状という形を取らせていただきました。
質問は以下の５つです。
① 平成２３年２月２５日に開かれました、学生対象第２回施設整備説明会において、本学の施設整備計画における旧女子寮の取り壊しについて、「大学が法人化をするより前、県より、行革大綱に基づき県内の福利厚生施設を廃止することになったので、愛知芸大においても教職員用公舎及び女子寮を廃止すると通知が来た。学生の使用する女子寮は福利厚生施設には当てはまらないはずだと猛抗議をしたが聞き入れられなかった。女子寮の機能はどうしても確保したかったので、定期借地方式により別に新しく建てることになった。県は今では学生寮は福利厚生施設には当たらないと説明しているようだが、以前と言っていることが違う。許しがたいことである。しかし、既に旧女子寮の建物は県に返してしまっており、県の予算で取り壊しが決まってしまっている。」との説明を水津功准教授にしていただきましたが、この件については「引き続き県と話し合っていきたい。」とお答えいただいております。しかし、４月２５日より外人公舎と旧学生寮の解体工事は始まりました。説明会以降の県側との話し合いはどのようなものだったのか、また、どのような回答を得られたのでしょうか？
② ２回に渡り施設整備の説明会を開いておきながら、今日に至るまで、旧学生寮および外人公舎解体工事の実施に関する説明・報告が学生に向けて行なわれないのはなぜでしょうか？
③ 東北地方太平洋沖地震の発生を受けて、最後の検討会の中で委員の方から施設の耐震についての言及も見られたとおり、在学生としても今後の整備計画では施設の耐震補強を優先的に考えていただきたいと思います。これについて現在どのような対応をお考えか、また行なっているのかお答えください。
④ 平成23年5月1３日の中日新聞１８面（記事添付）にて、名古屋市水辺研究会が新音楽学部棟の建設予定地にて調査を行ない報告書をまとめたことが記事となっています。大学が行なった22年度の植生調査では、建設予定地とその近隣に生息する重要な動植物ではシラタマホシクサのみが記されていますが、水辺研究会の調査結果では、数多くの貴重な動植物が建設予定地とその近隣に生息しており、計画の総合的な見直しが必要とのことです。大学としてはこの調査結果を受けて、どのような対応をなされるのかお答えください。
⑤ 先日の３月２４日をもって施設整備ビジョン検討会が終了し、最終的にまとめられた報告書が愛知芸大ＨＰにて公開されています。大学は、ＨＰに報告書を出したことで、学生への説明が済んでいると認識しているのでしょうか？
よろしくお願いいたします。
ご回答の期限は５月２０日とさせていただきます。回答様式は書面にて、下記住所までご送付いただきますようお願いします、または学務課を通じてお渡しくださるのも構いません。
当質問状と頂いた回答は、愛知芸大ＨＰでの公開を希望いたします。また、新聞社、建て替え問題を扱ったサイトにも公開させていただきます。