昨日自然観察会があり、皆さんと新築予定現場を訪ねました。今の講義棟と並んで、今の講義棟よりもボリュームのある新音楽学部の建物が、この貴重な自然が生きる斜面に南北に建てられるとのこと、その影響は取り返しの付かないことになるのを改めて実感しました。
参加した方々は何故こんなところにわざわざ無理をして建てるのか不思議がっていました。
その斜面にはギフチョウが産卵するカンアオイが一杯生息していました。堀越川の清流にはタイコウチなど貴重な水生昆虫やめずらしい小魚がいろいろ発見され、その調査結果のお話を聞けるのが待ち遠しいものです。
今は過労でやむなく退職された中村洋子先生に教わった学生もいて、皆で中村先生のこの環境への思い入れがどれほどであったか実感できました。
他大学ではとても体験できない、愛知芸大キャンパスの生きた底の深さに触れることができました。ちょうどモウセンゴケやハルリンドウがいたるとこで確認され、こんな環境はいくらお金を積んでもとても手に入らないことが痛感されました。
何故貴重な生物が生息しているこの斜面を、巨大なハコモノでわざわざおおい尽くさねばならないのか、他にも学内の中にいくらでも場所があるのにと皆さんお話されていました。
去年の「隠し計上」で問題になっている外人公舎と女子寮の取り壊しが、いよいよ4月20日頃始まるという話が伝わってきました。
本日はありがとうごさいました。神楽坂の展覧会、効果があがるといいですね。
愛知県立芸術大学のいま・緑のキャンパス☆2011.6.24(金)-29(水)