20111123 行政文書開示が明かす真実――愛知県大村秀章知事は御存知なのでしょうか


 

行政文書開示が明かす真実

 

「 愛知芸大キャンパス計画についての会議録抄

      2007年4月24日~2010年6月16日     」

 

緑豊かな愛知芸大のキャンパスを活かしていこう会が、上記を、行政文書開示請求によって公表するのは、キャンパスの施設整備の会議を積み重ねたことによって、皆さんに納得してもらえる成果が得られたかどうか、読み取っていただきたいためです。法人化してから昨年のビジョン検討会開催直前までの3年2ケ月の間、愛知芸大のキャンパスの将来を決める重要な会議が38回開かれました。参加人数のトータルは626人。参加したのは「愛知県公立大学法人・参加回数33」「愛知県立芸術大学教員及び事務局35」「愛知県学事振興課9」「愛知県公共建築課8」「株式会社日建設計21」その他です。

38回分の会議録は125頁もありますので、典型的な6回分・25頁を下記PDFに掲載します(墨消しや吹き出しも開示された資料のままです) これらの施設整備の検討作業は、何故学内外の皆さん、県民の皆さん、議員の皆さんに十分説明されなかったのでしょうか。

多くの方々が「愛知芸大のいま」を目で見て確かめてくださることを切望しています。皆さん、これからどのようにすればよいか、実際に現地を見てください。年月を経て、これからも歴史・伝統の厚みを重ね、緑も建物ももっと育ち、愛知芸大がより豊かになるよう、今のキャンパスそのものを活かしていってほしいと思います。音楽と美術が融合する教育の場、自然と建物が一体となる生活の場を構想して育ててください。見て、考えて、是非意見を述べてください。

Ⅰ)2007年8月22日(水)9:30~10:30 管理棟3階学長室 出席者17名

件名:県立芸術大学/基本計画策定支援業務

概要:整備計画検討委員会より提出された基本計画の資料を説明し意見を聞いた。

☆コメント:この後10月1日に法人はキャンパス基本計画案を県に提出し、10月16日の教員作品展で、その基本計画案が展示発表されたが学内ではその説明はされなかった。その案には中央の講義室棟がなく、全面改築の案であった。愛知県はこの2007年8月よりも前、2005年2006年に改修と増築の案を独自に調査・計画し、積算もしていたが、県大学改革室は2006年12月に「改修から改築へ」と改修計画受注者に変更指示を出した。   

  PDF  20070822 18   

Ⅱ)2008年7月2日(木)18:00~19:30芸術大学3階大会議室 出席者22名

件名:平成20年度 第2回施設整備専門委員会

概要:「文化的建築物保存・活用手法及び給排水・エネルギー供給手

法検討支援業務委託」について、仕様書に基づき、公立大学法

人神谷経営財務課長から説明。

音楽学部棟と学生会館2棟を整備するということで動いている。

docomomoをどうクリアしていくのか、日建に纏めてもらうこと

にした。新学生寮について意見交換。職員寮についても相談し

ている。

☆コメント:県と法人と芸大の意見交換が活発に行われ、出席者以外の意見が入る余地が無い状態がわかる。法人が「DOCOMOMOをどうクリアしていくか」、芸大教授が「音響のプロなどに話を聞いて奏楽堂など、ここは残しても仕方がないと言ってもらうのも一つの手か」、などと施設整備の場で語られていいのか。新学生寮についても話し合われており、積水のお金で建てたので何も言えなかったという話と矛盾する。「文化的……手法検討」という題名も不可思議。

  PDF  20080702 25~30     

Ⅲ)2009年7月23日(木)16:00~18:00芸術大学3階大会議室 出席者11名

件名:平成21年度 第4回施設整備専門委員会

概要:新寮の外装・備品、寮・公舎の廃止、音楽学部棟、について討議。

☆コメント:旧学生寮は壊して更地にし、駐車場にするとのこと。このとき将来はそこに美術館を建てるとの表明があった。これはそれまでのマスタープランにはなかった考えとのこと(P76参照)。教育上、あったほうがいいのに「福利厚生施設」として扱われた公舎についての議論が興味深い。

  PDF  20090723 72~77    

Ⅳ)2010年1月13日(水)18:10~20:30芸大3階大会議室 出席者21名

件名:平成21年度 第12回施設整備専門委員会(音楽学部棟第8回)

概要:基本設計で新音楽学部棟の計画の内容がほぼ固まった。概算

工事費も出た。詳細については音楽学部の先生方と日建設計で

詰めて進めてほしい。

☆コメント:施設整備ビジョン検討会は2010年7月から始まり、これはその半年前の会議である。新しく建てる建物の基本設計も3月に議会承認され、随意契約でその実施設計担当を5月18日頃に内定しつつあった県は、突如6月17日県民生活部長が実施設計の契約手続き延期命令を出し、ビジョン検討会をやることに至った。この会は何のためにわざわざ設置されたのか。      

   PDF   20100113 103~107         

Ⅴ)2010年6月2日(水)18:15~19:15芸大3階大会議室 出席者20名

件名:平成22年度 第3回施設整備委員会

概要:5月31日に奥村氏に会ってお互いの認識のズレが修正され奥村

氏の理解は得られた。県・法人・大学で構成するプロジェクトチ

ームを作って検討作業を進めていくことになった。学生に対する

アンケートも行う。女子寮のサロン部分の耐震結果はBランクで

あるので取り壊すことにした。

☆コメント:度重なる虚偽説明。奥村氏との認識のズレは修正されたのではなく、明らかになったのであった。今ある計画図はボリュムモデルであってマスタープランではないは話のスリカエ。本番はこれから考えると言い、それまでマスタープランと言って何度もやってきた事実と相違。アンケート結果は不明、未実施か。女子寮のサロン部分の耐震結果はAランクであり、壊す必要なし。

  PDF   20100602 119~122     

Ⅵ)2010年6月16日(水)20:30~21:00芸大新講義棟大講義室 出席者19名

件名:平成22年度 第4回施設整備委員会

概要:検討委員会(施設整備ビジョン検討会)を始める由の報告。提案

を受け、それを承認したり、必要に応じて再検討もするが、最終

      的な決定権は施設整備委員会にある。新音楽学部棟の建設

地について、コンサートホールは大学の玄関口にあったほうが

いいというような将来的なことを考えて管理棟の東斜面に建設

することになった。女子寮の利用法の再検討について、無理か

もしれないが県に聞くだけ聞いてみる。

☆コメント:この中に「奥村先生も新音楽学部棟の建設が決まっているからそれをベースに考えていかなければいけないと言ってくれている」とある。その時の発言は「最終的には学校が決めることでしょうけれど僕は賛成できない」というものであった。女子寮の利用方法についての報告も不思議。言葉のスリカエが方々で行われていることが目につく。 

  PDF  20100616 123~125      

 

 

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>